猫糞(読み)ネコババ

デジタル大辞泉 「猫糞」の意味・読み・例文・類語

ねこ‐ばば【猫×糞】

[名](スル)《猫が、ふんをしたあとを、砂をかけて隠すところから》悪いことを隠して素知らぬ顔をすること。また、拾得物などをこっそり自分のものとすること。「拾った物を猫糞する」
[類語]着服横領失敬横取りくすねる

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精選版 日本国語大辞典 「猫糞」の意味・読み・例文・類語

ねこ‐ばば【猫糞】

  1. 〘 名詞 〙 悪事を隠して素知らぬ顔をすること。拾い物などをして、それを届けたり返したりしないで、自分のものとして素知らぬ顔をすること。
    1. [初出の実例]「大方五つ明の客を取て居やアがって、猫ばばの面(つら)で来て」(出典:洒落本・寸南破良意(1775)髪結)
    2. 「猫ばばをきめこんでしまって」(出典:苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉四)

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とっさの日本語便利帳 「猫糞」の解説

猫糞

猫が自分の糞を砂や土で隠すことから、悪事をして隠すことを意味する。また、拾い物などをこっそり自分のものにしてしまうこともいう。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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