獅子鼻(読み)シシバナ

デジタル大辞泉 「獅子鼻」の意味・読み・例文・類語

しし‐ばな【×獅子鼻】

獅子頭の鼻のように平たくて、小鼻の開いた鼻。ししっぱな。
獅子頭部彫刻を施した木鼻きばな

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「獅子鼻」の意味・読み・例文・類語

しし‐ばな【獅子鼻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 獅子の鼻のように、低くて小鼻が開いている鼻。ししっぱな。獅子舞鼻(ししまいばな)
    1. [初出の実例]「或は骨太、毛むくじゃれ、猪首、獅子鼻(シシバナ)棚尻(たなっちり)の類なきにしもあらず」(出典:滑稽本・風来六部集(1780)里のをだ巻評)
    2. 「赭顔の、眼の大い、獅子鼻の、唇の厚い、頑丈作りの老爺である」(出典:黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一)
  3. 建築で、木鼻に獅子の形を彫刻したもの。〔紙上蜃気(1758)〕

ししっ‐ぱな【獅子鼻】

  1. 〘 名詞 〙 「ししばな(獅子鼻)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「障子からのぞゐて見ると、後家の顔が獅子鼻(シシッパナ)」(出典:咄本・無事志有意(1798)蓮牡丹)

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