普及版 字通 「獲(漢字)」の読み・字形・画数・意味
獲
常用漢字 16画
(旧字)
17画
[字訓] とる・えもの・える
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 形声
声符は(かく)。卜文・金文に隻を獲の意に用いており、隻がその初文。隹(とり)を(手)に執る形で会意の字である。〔説文〕十上に「獵の(う)るなり。犬に從ひ、聲」とあり、犬は猟犬を意味する。の初文である隻は、あるいは鷹を用いたものであろうか。卜辞に「象を隻(え)んか」「羌を隻んか」のように、獣や異族を対象としていうことが多く、また金文には〔小盂鼎〕「(くわく)三千百を隻たり」「百三十七を隻たり」、〔楚王(あんかん)鼎〕「戰ひて兵銅を隻たり」のように軍獲をもいう。
[訓義]
1. えものをとる、とらえる、えもの。
2. える、手に入れる、獲得する。
3. 矢があたる、あたり、かずとり。
4. はしため、はしための子、臧獲(ぞうかく)。
[古辞書の訓]
〔立〕 エモノ・ウ 〔字鏡集〕 トル・エモノ・エタル・ウ
[語系]
hoak、(穫)huakは声義が近い。漁猟については獲といい、収穀のことには穫という。
[熟語]
獲乂▶・獲咎▶・獲献▶・獲穀▶・獲罪▶・獲取▶・獲醜▶・獲旌▶・獲成▶・獲祚▶・獲致▶・獲得▶・獲犯▶・獲匹▶・獲福▶・獲宥▶・獲利▶・獲▶・獲戻▶・獲鹵▶
[下接語]
漁獲・禽獲・献獲・攻獲・購獲・採獲・執獲・新獲・生獲・旌獲・臧獲・拿獲・田獲・俘獲・捕獲・弋獲・乱獲・濫獲・利獲・鹵獲
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報