玄蕃新田(読み)げんばしんでん

日本歴史地名大系 「玄蕃新田」の解説

玄蕃新田
げんばしんでん

[現在地名]浦和市玄蕃新田

下野田しものだ村の西に位置する。新田と本田からなり、本田は南西つじ村を隔てた飛地にある。新田は綾瀬川流域の低地にあり、地内を伝右でう川が流れる。本田は洪積台地上に立地しており、東境日光御成道がかかる。田園簿に村名はみえない。延宝八年(一六八〇)の岩付領内村名石高家数人数寄帳(吉田家文書)に玄蕃新田が記載され、高一三五石余、家数五・人数三八。下野田村など周辺村々と同様にこの頃は岩槻藩領であった。貞享三年(一六八六)の岩槻藩領郷村高帳には村名はみえず、この間に上知されたと考えられる。元禄郷帳では高二八一石余。元禄一一年(一六九八)旗本加藤領になったとみられ(寛政重修諸家譜)、国立史料館本元禄郷帳でも同領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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