玉川遺跡(読み)たまがわいせき

日本歴史地名大系 「玉川遺跡」の解説

玉川遺跡
たまがわいせき

[現在地名]羽黒町玉川 国見など

月山北西麓のささ川扇状地扇頂部、玉川の国見くにみ村杉むらすぎ集落周辺にはいずれも縄文時代中期から晩期の集落跡で、ふつう玉川A―E地点とよばれる五ヵ所の遺跡がある。A―C地点は標高八五―一一〇メートルの宅地・水田地で、DとEは東方丘陵上にある。古くから硬玉(勾玉)の出土地として知られ、「筆濃余理」には「国見ノ隣村ニ村杉ト云小村有。(中略)大荒天ニ折々降ルモノ有。石鏃質ニシテ青色、大サ柚ノ核ニ等ク、猶大小有。形チ少ク長ク本太ク末細ク、中ニ穴ヲ通ス。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報