現代外国人名録2016 「王兵」の解説
王 兵
ワン・ビン
Wang Bing
- 職業・肩書
- 映画監督,ドキュメンタリー映画作家
- 国籍
- 中国
- 生年月日
- 1967年
- 出生地
- 陝西省西安
- 学歴
- 魯迅美術学院(写真),北京電影学院撮影学科
- 受賞
- リスボン国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ〔2002年〕「鉄西区」,マルセーユ国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ〔2003年〕「鉄西区」,山形国際ドキュメンタリー映画祭大賞インターナショナル・コンペティション部門ロバート&フランシス・フラハティ賞(=大賞,第8回・11回)〔2003年・2007年〕「鉄西区」「鳳鳴」,マルセーユ国際ドキュメンタリー映画祭ジョルジュ・ボールガール賞〔2007年〕「鳳鳴」
- 経歴
- 家庭の事情で14歳から働き始める。1992年24歳で瀋陽の美術学校に入学し、写真を専攻。この間、工場がひしめく鉄西区を数多く撮影する。’95年北京に移るが、鉄西区の工場閉鎖の噂を聞きつけ、工場街に戻って撮影に着手。単身で中古のデジタルビデオカメラを回し、3年間で300時間分の映像を撮る。2003年これらの映像を9時間5分に編集した3部作「鉄西区」で山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナル・コンペティション部門の大賞を受賞。無届けで撮影したため中国国内の劇場では公開できないが、大学やシネクラブで上映された。世界各国の映画祭で上映され高い評価を得る。2007年「鳳鳴―中国の記憶」で再び同映画祭大賞を受賞。2010年「無言歌」(原題・「夾辺溝」)で長編劇映画デビュー。他の作品に「暴虐工廠」(2007年)、「世界の現状」(オムニバスの一編,2007年)、「原油」(2008年)、「石炭、金」「名前のない男」(2009年)、「三姉妹〜雲南の子」(2012年)、「収容病棟」(2013年)など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報