珂然(読み)かねん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「珂然」の解説

珂然 かねん

1669-1745 江戸時代前期-中期の僧。
寛文9年生まれ。河内(かわち)(大阪府)浄土宗安福寺の珂憶にしたがって出家し,江戸で廓瑩(かくえい)らにまなぶ。のち大坂の法泉寺住持となり,唯識・倶舎(くしゃ)などの経典を講義するかたわら,仏教の史伝の編修につとめた。延享2年10月11日死去。77歳。大坂出身。俗姓松井。字(あざな)は真阿。号は寒叟。著作に「吉水実録」「浄土伝灯録」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android