珊瑚海海戦(読み)サンゴカイカイセン

デジタル大辞泉 「珊瑚海海戦」の意味・読み・例文・類語

さんごかい‐かいせん【××瑚海海戦】

太平洋戦争初期の昭和17年(1942)5月8日に、南西太平洋の珊瑚海で、日本軍と米豪連合軍の間で行われた戦闘。史上初めて航空母艦どうしが交戦した。損失は日本の方が軽かったが、目標としていたポートモレスビー攻略中止を余儀なくされた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「珊瑚海海戦」の意味・わかりやすい解説

珊瑚海海戦【さんごかいかいせん】

1942年5月7〜8日,珊瑚海で行われた日米両機動部隊間の初めての海戦。ニューギニア南岸のポート・モレスビー攻略をめざした日本海軍の機動部隊と,これを反撃する米海軍機動部隊が戦い,米大型空母レキシントンと,日本の小型空母祥鳳(しょうほう)とが沈没し,日本軍は攻略作戦を中止し,戦略的には敗北した。→太平洋戦争
→関連項目ルイジアード[諸島]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の珊瑚海海戦の言及

【太平洋戦争】より

…そして42年1月2日マニラ(フィリピン進攻作戦),2月15日シンガポール(マレー進攻作戦),3月8日ラングーンを占領し,3月9日ジャワ島のオランダ軍を降伏させるなど,日本軍は開戦後約半年のあいだに東はギルバート諸島とソロモン諸島から西はビルマに至る広大な地域を占領した。一方,連合艦隊は5月7~8日の珊瑚海海戦では優勢勝ちを収めたが,6月5日のミッドウェー海戦で4隻の主力空母を撃沈され,太平洋正面の制海権と制空権を失った。(2)1942年8月~43年2月(連合国軍の反撃と日本軍の戦略的持久の時期) 8月7日連合国軍がガダルカナル島へ上陸し,以後約半年にわたり同島を含むソロモン諸島周辺で陸海空の大消耗戦が展開された(ガダルカナル作戦,第1~3次ソロモン海海戦,南太平洋海戦など)。…

※「珊瑚海海戦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android