南太平洋のパプアニューギニアの首都で同国最大の都市。パプア湾に面し港湾都市として発展した。太平洋戦争中には連合軍の前線基地があり、日本軍は1942年に攻略作戦を開始したが失敗。連合軍に補給路を断たれ敗走した。75年、パプアが英連邦の一員として独立して以降、人口が急増。強盗などの犯罪が多発し、治安は良くない。英誌エコノミストが毎年発表する「世界で最も住みやすい都市」ランキングで、今年は全140都市中136位だった。(ポートモレスビー共同)
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パプア・ニューギニア国の首都。ニューギニア島の南東岸にあり,首都管区を形成している。人口27万(2003)。1873年にジョン・モレスビーが港を発見,命名した。静かな港町であったが,1945年以後,行政の中心として急速に発展し,隣接する丘陵の方へと広がった。オーエン・スタンリー山脈の山影に入るため,国中で最も降水量の少ない地域となっている(年平均降水量1195mm)。近代的な物資はほとんどすべて手に入り,町にはさまざまな人種が行きかい,東部の官庁街はビルが林立する。官庁街にあるパプア・ニューギニア大学は特に南太平洋新興独立国の人々にとって,国の指導的役職につくためのエリートコースの最頂点にある。官庁街のさらに東にジャクソンズ国際空港があり,シドニー,マニラ,鹿児島などとの定期便がある。
執筆者:吉岡 政徳
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パプア・ニューギニアの首都。ニューギニア島南東部、パプア湾の東岸に位置する。人口25万4158(2000)。年降水量(1214ミリメートル)は同国の主要都市中でもっとも少ない。港湾を中心とした旧市街地が狭義のポート・モレスビーで、国会議事堂や商業地区がある。市街地は内陸に広がり、商業地区や総合病院のあるボロコ、パプア・ニューギニア大学(1965創立)のあるワイガニなどがある。諸官庁は港の北のコネドブに多かったが、独立(1975)前後からワイガニに移転しつつある。ジャクソン空港は同国最大で、事実上唯一の国際空港として、内外の航空路が集中している。このほか、ハヌアバダには伝統的水上集落があり、コキには市場がある。人口流入が著しく、住宅や失業などの都市問題も生じてきている。1873年、イギリス人モーズビーJ. Moresbyが来航し、父の名にちなんで命名した。港湾機能を中心に、オーストラリア領パプア地区の時代はその行政中心地として、また第二次世界大戦中には連合軍の拠点として発展し、戦後、北方の旧ニューギニア地区を含む全域の行政中心地となった。
[谷内 達]
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