琴爪(読み)コトヅメ

デジタル大辞泉 「琴爪」の意味・読み・例文・類語

こと‐づめ【琴爪/×箏爪】

ことを弾くときに指にはめる爪形のもの。象牙・獣骨・竹などで作り、右手親指・人さし指・中指にはめる。生田流では角爪かくづめ山田流では丸爪を用いる。ことづま。つめ。

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精選版 日本国語大辞典 「琴爪」の意味・読み・例文・類語

こと‐づめ【琴爪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 琴または箏(そう)を弾くときに指先にはめて用いる具。象牙、竹などで爪の形につくり、革(かわ)の輪をとりつけて右手の親指、人差指、中指にはめるもの。山田流では丸爪、生田流では角爪を用いるなど、その形状は流儀により差がある。
    1. [初出の実例]「相国御前にありける枇杷を一ふさ取りて、琴爪にて皮をむきて」(出典:十訓抄(1252)一)
  3. 琴を弾くのに都合の良いように生やした爪。
    1. [初出の実例]「紅梅のみちのくに紙に巻きたる笛、腰にさして、ことづめおほしてぞおはしける」(出典:今鏡(1170)六)

こと‐づま【琴爪】

  1. 〘 名詞 〙ことづめ(琴爪)

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