山川 世界史小辞典 改訂新版 「環バルト海協力」の解説
環バルト海協力(かんバルトかいきょうりょく)
Cooperation in the Baltic Sea Region
1990年の第38回北欧会議総会において,北欧諸国がバルト三国独立回復を支援するなかで誕生した環バルト海地域協力の枠組み。アイスランド,ノルウェー,スウェーデン,フィンランド,デンマークの北欧5カ国,リトアニア,ラトヴィア,エストニアのバルト三国に加え,ドイツ,ポーランド,ロシアのバルト海沿岸諸国が参加。こうした協力はすでに事実上70年代に環境問題をめぐって始まっており,背景をなしている。環境問題のみならず,文化,通商,交通・通信,人権などを中心に協力がなされている。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報