最新 地学事典 「環境放射能汚染」の解説
かんきょうほうしゃのうおせん
環境放射能汚染
environmental radioactive pollution
人為的に作られた放射性物質により森林,河川,海洋,生物,土壌,および食品等が汚染されること。大気圏内核実験や1986年のチョルノービリ,2011年の福島での原子力発電所の事故等による事例がある。放射性核種壊変によるα線,β線,γ線などの放射線が人体へ影響を及ぼす。半減期の短い放射性核種は消滅するが,90Srや137Cs等は長期にわたり環境中に留まる。福島の事故での放出は,大部分は水溶性の放射性物質であったが,一部に比放射能の大きいガラス質微粒子を含む。放出された137Csの初期沈着量の70%が森林に沈着,河川水系の移動形態は95%以上が懸濁態。
執筆者:萩原 大樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

