瓜生卓造(読み)ウリュウ タクゾウ

20世紀日本人名事典 「瓜生卓造」の解説

瓜生 卓造
ウリュウ タクゾウ

昭和期の小説家



生年
大正9(1920)年1月6日

没年
昭和57(1982)年6月1日

出生地
兵庫県神戸市

学歴〔年〕
早稲田大学政治経済学部〔昭和18年〕卒

主な受賞名〔年〕
読売文学賞(第29回・随筆・紀行賞)〔昭和52年〕「檜原村紀聞」

経歴
早大スキー部に所属し、耐久レース選手として活躍。昭和20年、雑誌「文学者」「早稲田文学」の編集に携わるかたわら執筆活動を始め、28年「金精峠」で認められた。30年、31年には芥川賞、直木賞候補にもなった。のち登山や探検題材にした作品に新分野を開き、代表作に「大雪原」「単独登攀」「流永」「銀嶺に死す」などがある。ほかに「日本山岳文学史」、紀行文「檜原村紀聞」などもある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「瓜生卓造」の解説

瓜生卓造 うりゅう-たくぞう

1920-1982 昭和時代後期の小説家。
大正9年1月6日生まれ。早大在学中スキー部に所属し,耐久レースで活躍。卒業後「文学者」同人。昭和28年「金精峠(こんせいとうげ)」で注目される。「大雪原」などで伝記小説に,「単独登攀(とうはん)」「銀嶺に死す」などで山岳小説に独自の境地をひらいた。53年「檜原(ひのはら)村紀聞」で読売文学賞。昭和57年6月1日死去。62歳。兵庫県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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