瓢箪で鯰を押さえる(読み)ヒョウタンデナマズヲオサエル

デジタル大辞泉 「瓢箪で鯰を押さえる」の意味・読み・例文・類語

瓢箪ひょうたんなまずさえる

瓢箪では鯰をなかなか押さえることができないところから》とらえどころがないことや、要領を得ないことのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「瓢箪で鯰を押さえる」の意味・読み・例文・類語

ひょうたん【瓢箪】 で=鯰(なまず)[=鰻(うなぎ)]を押(おさ)える

  1. ( つかまえることができない意から ) とらえどころのないこと、要領を得ないことのたとえ。
    1. [初出の実例]「ぬめりまわるぞ。へうたんでなまつをさえるやうなぞ」(出典:玉塵抄(1563)三)

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ことわざを知る辞典 「瓢箪で鯰を押さえる」の解説

瓢箪で鯰を押さえる

とらえどころのないこと、要領を得ないことのたとえ。

[使用例] もしも温度影響が大きくその他の微細な雑多の影響が収斂しなかったら、ゼンマイ秤で目方を測るのは瓢箪で鯰を捕らえる以上の難事であろう[寺田寅彦*方則に就て|1915]

[解説] ぬるぬるしてとらえどころのないナマズをつるつるで独特の形状をした瓢箪で押さえようとしても、どうにもなりません。一生懸命やればやるほど滑稽な図になり、ことわざもユーモラスで印象に残る表現となっています。

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