デジタル大辞泉
「要領」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
よう‐りょう エウリャウ【要領】
〘名〙 (「要」は衣のすそ、「領」はえりの意で、衣を持つには要と領とを執るというところから)
※布令字弁(1868‐72)〈知足蹄原子〉六「要領 ヱウリャウ
カンジン」
※或る女(1919)〈
有島武郎〉前「質問の要領をはっきり捕へそこねて」
② 物事をうまく処理する手段。処理のかんじんのところ。こつ。また、要点をつかんで、巧みに立ちまわる方法。多く、「要領がいい」「要領が悪い」などの形で用いる。
※暗夜行路(1921‐37)〈
志賀直哉〉三「謙作は只、『ええ』と答へる。後は大概S氏が要領
(エウリャウ)よく続けて呉れるのである」
[語誌](1)呉音ヨウリョウと漢音ヨウレイの二つの読み方があり、
ヘボンの「改正増補和英語林集成」(
一八八六)では「Yōryō
(ヨウリョウ)」、「言海」(
一八九三)では「えうれい」。
両者とも見出しに立てた「日本大辞書」(
一八九五)では「えうれい」を主とし、「ことばの泉」(
一八九八)や「辞林」(
一九〇七)では、「えうりゃう」を主としている。
(2)
江戸時代においては、「
翁問答」(
一六五〇)には「ようれい」とあり、「授業編」(
一七八三)では
太宰春台の「和読要領」を「ようれう」とも「ようれい」とも読んでおり読み方はゆれていたようである。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「要領」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報