瓦曾根溜井(読み)かわらそねためい

日本歴史地名大系 「瓦曾根溜井」の解説

瓦曾根溜井
かわらそねためい

[現在地名]越谷市瓦曾根一丁目・東越谷二丁目

江戸時代初期に荒川通りの越ヶ谷町・瓦曾根村・西方にしかた村にまたがって築造された用水溜池で、当初は荒川から引水した(瓦曾根溜井記「西方村旧記」越谷市立図書館蔵)。「本光国師日記」元和元年(一六一五)一一月九日条に、徳川家康が越ヶ谷御殿を訪れたとき「御鷹場に事外水をせき入れ、新ひらきなと仕候」とあり、鷹狩の妨げになるとしてこの地の鳥見役が改易に処せられているので、慶長(一五九六―一六一五)末年からこの年にかけての築造とみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報