デジタル大辞泉 「生り出づ」の意味・読み・例文・類語 なり‐い・ず〔‐いづ〕【生り▽出づ/成り▽出づ】 [動ダ下二]1 生まれ出る。また、成長する。「何時しかも人と―・でて」〈万・九〇四〉2 (成り出づ)出世する。昇進する。「次々に―・でつつ、劣らず栄えたる御家の内なり」〈源・少女〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「生り出づ」の意味・読み・例文・類語 なり‐い・ず‥いづ【生出・成出】 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙① 生まれて世に出る。出生する。生いたつ。生長する。成育する。[初出の実例]「乃ち、左(ひたり)の手(みて)を以て白銅(ますみ)の鏡(かかみ)を持(と)りたまふときに、則ち、化出(ナリイツル)神有(ま)す」(出典:日本書紀(720)神代上(兼方本訓))「かはむしの蝶とはなるなり。そのさまのなりいづるを、取り出でて」(出典:堤中納言物語(11C中‐13C頃)虫めづる姫君)② ( 成出 ) なりあがって世に出る。立身出世する。昇進する。[初出の実例]「是の後に皇后の、登祚(ナリイテ)たまふ事に、馬に乗りて蘭(あららき)乞(こ)ひし者を覓(もと)めて昔日の罪を数(かそ)へて殺さむとす」(出典:日本書紀(720)允恭二年二月(図書寮本訓)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例