出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
埼玉県中央部,比企郡の町。1982年町制。人口1万5305(2010)。坂戸市の北西に接し,岩殿丘陵の南端に位置する。南境を荒川の支流越辺(おつぺ)川が東流する。北端の笛吹峠は中世鎌倉街道の要衝。越辺川沿いにある今宿は江戸時代は河岸がおかれ,周辺で産する材木や薪炭を江戸に送りだしていた。谷田が多く,従来は米麦作,養蚕を主とする農村であったが,岩殿丘陵南斜面に大規模な住宅団地が造成されて,1970年代後半に人口が倍増,近隣都市への通勤者が多い。78年,宇宙開発事業団(現,独立行政法人の宇宙航空研究開発機構)の地球観測センターが開設された。瓦の生産でも知られ,奈良時代,武蔵国分寺の瓦を焼いたといわれる窯跡がある。
執筆者:千葉 立也
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