生属牧(読み)いきつきのまき

日本歴史地名大系 「生属牧」の解説

生属牧
いきつきのまき

古代の西海道に置かれた馬牧。「延喜式」兵部省諸国馬牛牧条に肥前国六牧の一つとして「生属馬牧」とみえる。所在地は松浦まつら郡内、現生月町域とする説が有力で、島という地勢を利用した牧の経営が行われていたのであろう。すでに「肥前国風土記松浦郡値嘉郷条によれば、値嘉ちか島では牛・馬に富むとされ、また平安末期には当地も宇野うの御厨のうちで、牛車の牛を貢進していたと想定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android