生捕・生取・生擒(読み)いけどり

精選版 日本国語大辞典 「生捕・生取・生擒」の意味・読み・例文・類語

いけ‐どり【生捕・生取・生擒】

〘名〙 (「いけ」は生かしておく意の「いける」の連用形から)
① 人や動物を生かしたままで、つかまえること。捕虜にすること。また、その捕えられたもの。
万葉(8C後)一六・三八八五「韓国(からくに)の 虎といふ神を 生取(いけどり)八頭(やつ)とり持ち来」
平家(13C前)一一平氏のいけどりども京へいる」
② そっくりそのまま取ること。丸取り
※俳諧・類船集(1676)以「生捕(イケトリ)〈略〉碁打の詞にも生とりと言事有」
浮世草子・立身大福帳(1703)一「若五百両にて札をおとせば、四百五拾両のいけどりと申されしかば」

いけ‐ど・る【生捕・生取・生擒】

〘他ラ五(四)〙 (「いけ」は生かす意の「いける」の連用形)
① 人や動物などを生きたままでつかまえる。捕虜にする。
吾妻鏡‐治承四年(1180)九月一四日「遂生虜親政訖」
※天草本伊曾保(1593)エジツトよりの不審の条々「ギリホトユウ ヲウキナ トリヲ ヨッツ iqedotte(イケドッテ)
② そっくりまき上げる。丸取りする。
遊女を呼んで来ることをいう遊里語。つかむ。
浄瑠璃・大磯虎稚物語(1694頃)三「それ虎さまいけどれと、つかひが走れば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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