生活構造(読み)せいかつこうぞう(その他表記)standard system of living

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生活構造」の意味・わかりやすい解説

生活構造
せいかつこうぞう
standard system of living

物質的,社会的,文化的諸条件ならびに時間的,空間枠組みのもとにおいて個人ないし家族の営む生活行動に観察される構造体系広義の生活の再生産行動を時間・空間・物的手段金銭,役割関係,規範などの制約条件的枠組みからとらえ,そこに存在する再生産の循環構造や規則性を明らかにし,また当事者の意識との関連をとらえようとするのが生活構造論である。しかしこれは,家族生活や地域生活の変化を通して社会変動が生活者に及ぼすインパクトをとらえるという問題意識や,個人の意識構造と社会構造の媒介変数として生活構造を据えるという理論関心において共通性をもってはいても,さまざまな生活構造論はまだ体系的な理論を確立するにいたっていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む