知恵蔵mini の解説 生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン 魚類などを水資源へ放流するにあたって、その水域の生物多様性を保つための注意点を示したガイドライン。日本魚類学会が2005年に定めた。放流は環境教育や伝統行事としてしばしば行われるが、むやみに行うと放流された魚が他の生き物を食べすぎたり、その環境になかった寄生虫や病気を持ち込んだり、もとからいた同種の魚の遺伝子的な特徴が失われていくなどして生物多様性を損なう恐れがある。同学会はガイドラインにおいて、放流するのはその地域の魚であるか、放流する先にその魚が生息できる条件が整っているか、といった条件を満たした上で放流を行い、同時に放流の記録を公開できる形で残すことを求めている。 (2020-4-2) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by