産地直送(読み)さんちちょくそう

百科事典マイペディア 「産地直送」の意味・わかりやすい解説

産地直送【さんちちょくそう】

産地直結産直)とも。1960年代から大手乳業の独占と値上げに対抗して始まり,〈有害食品〉への自衛から,卸・小売を通さずに生産者と消費者の農産物売買として拡大。とくに食品の良質性(安全・美味・新鮮)の要望から無農薬野菜や有機栽培農産物等への需要が強い。生産者もグループごとまとまって品質や価格を保証しあい,最近では〈ふるさと宅配便〉など農協・地方自治体・郵便局等も仲介している。スーパーやチェーン店等が流通合理化を目的にした産地からの取引・直送とは区別される。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の産地直送の言及

【産地直結】より

…両主体の理念が統一的に結ばれることが産直の基本的な概念である。単なる物的流通の合理化をめざすスーパー・チェーンなどの産地取引は産地直送(これも産直と略す)であり,これとは明確に区別して理解すべきである。
[成立の背景]
 産直の成立した背景には次のような基本的な問題があった。…

※「産地直送」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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