用居村(読み)もちいむら

日本歴史地名大系 「用居村」の解説

用居村
もちいむら

[現在地名]池川町用居

現池川町の西端部、東流する土居どい川上流に位置し、集落土居川に流入する小谷に点在する。西は伊予国で、土居川沿いに松山街道が通る。天正一八年(一五九〇)の太川五名之内池川地検帳に片岡氏の所領池川名のうちに用井村六四筆、用居舟方三七筆、高ヒサシ六筆、ウリウノ村一〇筆、檜谷村二一筆、太影五筆が記される。用井村には三反一〇代四歩の土居屋敷があり、用居弾正なる者が居住している。付近の村々と同様に切畑が多いが、土居の前には一筆四反一六代の弾正抱の水田もあり、下田ではあるが田もあちこちに散在している。

江戸時代初期は池川村内であったが、延宝五年(一六七七)分村した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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