20世紀日本人名事典 「田中比左良」の解説
田中 比左良
タナカ ヒサラ
- 生年
- 明治23(1890)年8月25日
- 没年
- 昭和49(1974)年8月21日
- 出生地
- 岐阜県
- 本名
- 田中 久三
- 学歴〔年〕
- 名古屋逓信官吏員練習所卒
- 主な受賞名〔年〕
- 勲四等瑞宝章〔昭和43年〕
- 経歴
- 電信技手、ゴム会社宣伝部長を経て、大正10年「主婦之友社」に入社、13年間在籍。松浦天龍に南画を学び、昭和初年代の女性風俗を描き、また家庭ユーモア小説を独特のエロチシズムで表現した。連載漫画「甘辛新家庭」「モガ子とモボ郎」のほか、多くの新聞小説の挿絵を描き、挿画に佐々木邦「愚弟賢兄」、中野実「女軍突撃隊」などを手がけた。「漫彫」と称するレリーフ式漫画を考案。著作活動もし、ユーモア小説「涙の値打」や「女性美建立」などの著書もある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報