事典 日本の地域ブランド・名産品 「田島万古焼」の解説
田島万古焼[陶磁]
たじまばんこやき
南会津郡南会津町で製作されている。1869(明治2)年頃、二本松万古焼職人が現在の南会津町田島地区に行き、技術を伝承したのが始まりという。手ひねり万古として、指紋を生かしてつくられるのが特徴。土のもつ素朴な風合いと荒削りな姿に、ぬくもりと力強さが感じられる。昭和の初期には最盛期をむかえたが、第2次世界大戦により一時休窯。昭和40年代に復興した。現在は、蛙や亀の子などの装飾をつけた茶器や酒器などがつくられている。福島県伝統的工芸品。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報