20世紀日本人名事典 「田木繁」の解説
田木 繁
タキ シゲル
昭和期の詩人 元・大阪府立大学教授。
- 生年
- 明治40(1907)年11月13日
- 没年
- 平成7(1995)年9月9日
- 出生地
- 和歌山県有田市
- 本名
- 笠松 一夫(カサマツ カズオ)
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学文学部独文科〔昭和5年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 関西作家クラブ賞(第20回),海南市文化賞〔平成4年〕
- 経歴
- 大学在学中からプロレタリア文学運動に関係し、昭和4年詩「拷問を耐える歌」を発表し、9年「松ケ鼻渡しを渡る」を刊行。のちに「詩精神」に参加し、戦後も「コスモス」などで活躍。また、戦後和歌山女子専門学校(現・信愛女子短期大学)教授や大阪府立大学教授を務めた。杜甫研究家としても知られる。他の詩集に「機械詩集」「妻を思い出さぬ為に」「田木繁詩集」などがあり、ほかに小説集「私一人は別物だ」、評論「リルケへの対決」「杜甫」、「田木繁全集」(3巻 青滋社)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報