田賦(読み)でんぷ

精選版 日本国語大辞典 「田賦」の意味・読み・例文・類語

でん‐ぷ【田賦】

  1. 〘 名詞 〙 田地に対して課する租税田租
    1. [初出の実例]「謂。租税者。並是田賦。唯新輸曰租。経貯曰税也」(出典令義解(833)神祇)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐哀公一二年〕

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普及版 字通 「田賦」の読み・字形・画数・意味

【田賦】でんぷ

田の税。

字通「田」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の田賦の言及

【地丁銀】より

…中国,清朝の土地税。田賦ともいう。清朝の租税は,ほかに関税・塩税・雑税があり,清末には新税も増設されたが,これらはすべて間接税で,直接税は地丁銀だけであった。…

【賦役】より

…秦・漢以後は,戸口を按じて徴収する税を賦といい,それと別に丁男を徭役に徴発したので,賦と役ははっきり区別されるようになった。下って明代に一条鞭法が施行されてから,戸口を按じて徴発する徭役分を銀両で徴収するようになり,つづいて清初には丁男から徴収する丁銀を田地から徴収する田賦に繰り入れるにいたり,賦役と賦税は同義となり,内容は地丁銀にほかならなくなった。すなわち賦役の語は,おおまかにいって一つは徭役,二つは田賦すなわち土地税と徭役の両者を意味する意義の変遷があったのである。…

※「田賦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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