甲山古墳群(読み)こうやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「甲山古墳群」の解説

甲山古墳群
こうやまこふんぐん

[現在地名]豊浦町大字室津下 甲山

甲山とよばれる、ひびき灘に突き出た標高一一七・四メートルの小山塊にある一〇〇余基の古墳の総称で、昭和五〇年(一九七五)から五二年の末までに八五基が確認された。

東西五〇〇メートル、南北四〇〇メートル余の甲山は斜面が急で、北側は波食により絶壁をなしている。古墳は南面する斜面の中腹以下の地にあり、その場所によって三群に大別することができ、それらは山頂から南東と南および南西に延びた稜線付近に立地している。これらは横穴式石室を内部主体とする小型の円墳であるが、なかでも、各群で最高所を占める古墳の規模がやや大きいことが特色である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android