甲州道(読み)こうしゆうどう

日本歴史地名大系 「甲州道」の解説

甲州道
こうしゆうどう

江戸を基点として甲州を通り、下諏訪しもすわ宿(現長野県諏訪郡下諏訪町)で中山道と合流する五街道の一つ。甲州道中甲州街道ともいう。幕府公用のために利用される機会は比較的少なく、定期的な公用通行は元文三年(一七三八)までの献上茶壺道中や、享保九年(一七二四)以降の甲府勤番の役人通行程度で、参勤交代大名信濃の高島・高遠両藩が利用するだけであった。したがって五街道のなかでは街道の整備が最も遅れ、宿駅の成立時期も明確ではない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android