甲斐町(読み)かいのちよう

日本歴史地名大系 「甲斐町」の解説

甲斐町
かいのちよう

[現在地名]堺市甲斐町東かいのちようひがし一丁・甲斐町西かいのちようにし一丁

市之いちの町の南にある大道を挟んだ両側町。文明七年(一四七五)一二月二七日の天王寺屋新次郎田地売券(開口神社文書)に「かいの小路五郎」の名がみえ、同年新次郎から向井むかい村の田一反を買得している。同一四年一二月一九日の五郎・太姫田地売券(同文書)には「甲斐小路五郎」とみえ、同田をこの時売却している。天文四年(一五三五)四月二八日の念仏寺築地修理料差文(同文書)には「甲斐町」の一五名が名を連ね、「たかや」「くすりや」「かこや」「きくや」「つほや」「ならや」「ひのくちや」「うをや」「かはや」「しゆや」などの屋号が記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android