甲野村(読み)こうのむら

日本歴史地名大系 「甲野村」の解説

甲野村
こうのむら

[現在地名]大山田村甲野

鳳凰寺ぼおうじ村の西北、北は阿拝郡山畑やばた(現伊賀町)に接する。伊賀街道筋よりは東北に離れているが、山畑村に通ずる道が当村北部の湯舟ゆぶねだにを越えて北進する。南部の陣原じんばらには平田ひらた村の飛地が少し入組んでいる。西南部の清水しみずには後期古墳の円墳があり、やや南部の笠山かさやまには平安末期の瓦器を出土した包含層が東西二〇メートル、幅一メートルにわたって確認されるが、「伊水温故」の極楽寺の項に「此東谷ヲ地蔵谷ト云、昔ハ伽藍地也」とある地域であり、旧極楽寺跡とも考えられる。

宝永五年(一七〇八)居検地を改めている。本高一二四二・八五四石、平高一一九四・一五石と平高のほうが少なく、珍しい例。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android