申し合ふ(読み)モウシアウ

デジタル大辞泉 「申し合ふ」の意味・読み・例文・類語

もうし‐あ・う〔まうしあふ〕【申し合ふ】

[動ハ四]身分の高い人の前で、言い合う意の丁寧語
「竜のくびの玉はいかが取らむと―・へり」〈竹取

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精選版 日本国語大辞典 「申し合ふ」の意味・読み・例文・類語

もうし‐あ・うまうしあふ【申合】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙
  2. 身分の高い人の前で口々に言い合う。
    1. [初出の実例]「をのこども、仰せの事を承て申さく〈略〉此玉たはやすくえ取らじを、いはんや、龍のくびに玉はいかが取らんと申あへり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. 相談をして、取り決める。
    1. [初出の実例]「合衆国の聯合を約するや、三十七州相互に申合ひ、約則を定め」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
  4. 相撲で、申し合いをする。
    1. [初出の実例]「草をわけても探し出すと云ふのを阿武松は『捨ておかんせい』となだめ、『野郎一丁来い』と弟子と申合(モウシア)った」(出典江戸から東京へ(1925)〈矢田挿雲一二)

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