町十丁目(読み)こうじまちじつちようめ

日本歴史地名大系 「町十丁目」の解説

町十丁目
こうじまちじつちようめ

[現在地名]千代田区麹町六丁目

麹町九丁目の西に続く甲州道中に沿う町屋。西は外堀・四谷御門、南は武家地、北は六番ろくばん町。横町は北に二つあり、一方を成瀬横なるせよこ町という(御府内備考)。横町に尾張藩付家老成瀬家の屋敷があったことによる。大通りの南側に当初町屋が形成されていたが、元禄一〇年(一六九七)五代将軍徳川綱吉の訪問のため、尾張徳川家の屋敷が拡充されたときに収公され、尾張藩邸に添地として与えられて消滅。以後当町は片町となった(沿革図書など)。安永三年小間附町鑑によると小間数は京間六一間余。公役銀を納める。文政七年(一八二四)の江戸買物独案内に糸物問屋朝鮮屋勘兵衛の名前が載る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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