山川 日本史小辞典 改訂新版 「町式目」の解説
町式目
ちょうしきもく
町法・町定・町掟・丁中定・町内式目とも。中世末~近世の都市の個々の町において制定された諸規約。内容は,特定の職業の排除や町屋敷の集積を禁じる規定のほか,町儀・町礼,町寄合などの町運営関係,町役の負担方法など多様。火災の場合の対処や文書管理などの規定がもりこまれる例もある。成文化された町式目は京都で中世末からみられるが,三都や全国の城下町では17世紀以降広範にみられる。成文化されなかったところも多い。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報