画工闘牛の尾を誤って牧童に笑わる(読み)がこうとうぎゅうのおをあやまってぼくどうにわらわる

精選版 日本国語大辞典 の解説

がこう【画工】 闘牛(とうぎゅう)の尾(お)を誤(あやま)って牧童(ぼくどう)に笑(わら)わる

  1. ( 闘牛は股の間に尾をはさんで戦うのに、尾を振って戦っている闘牛の画を珍重していた男が、牧童にそれを笑われてその画を燃やしたという、中国の宋の蘇軾の「書戴嵩画牛」に書かれた故事から ) 実物をよく見て描かないと、つまらない失敗をするということ。転じて、無学でも専門の道に詳しい者からは、教えられることが多いというたとえ。
    1. [初出の実例]「画工(グヮコウ)闘牛(トウギウ)の尾(ヲ)を誤(アヤマッ)て牧(ボク)童に笑(ワラハ)れたる事なれば、御辺の申され候はん義を正路とすべきにて候」(出典太平記(14C後)二五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 画工 初出

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む