留別村(読み)るべつむら

日本歴史地名大系 「留別村」の解説

留別村
るべつむら

面積:一四五〇・二四平方キロ(境界未定)

大正一二年(一九二三)紗那しやな郡留別村と振別ふれべつ振別村老門おいと村、択捉えとろふ内保ないほ村・丹根萌たんねもえ村が合併して、二級町村の択捉郡留別村が成立。択捉島南西側約半分を占める。北東紗那村と接し、北はオホーツク海、南は太平洋に面する。紗那村との境界はシリムクリ崎とオサウス漁場の中間付近から太平洋岸の小田萌おだもえ湾にかけての線である。南西から北東に長さ約一〇〇キロ、幅は広いところで約一五キロ。その中心部にはベルタルベ山(一二二一・一メートル)阿登佐あとさ(一二〇六メートル)西単冠にしひとかつぷ(一五六六メートル)恩根登おんねのぼり(一四二六メートル)などの山々が連なる。得茂別うるもんべつ湖・内保沼・キモンマ沼・ラウス沼・年萌としもえ湖などの湖沼や山々から流出する小河川も多い。


留別村
るべつむら

[現在地名]択捉えとろふ郡留別村大字留別

明治初年から大正一二年(一九二三)までの紗那しやな郡の村。択捉島のほぼ中央部に位置し、西は振別ふれべつ村、東は紗那郡有萌ありもい村、北はオホーツク海に臨み、留別川の河口に留別港がある。南は太平洋に面し、単冠ひとかつぷ湾に年萌としもえ港がある。年萌港にはキモントーが流れ込む。近くに年萌沼がある。明治初年ルベツなどを包含してルベツ村が成立。同六年(一八七三)の「千島国地誌提要」ではルベツ村の戸口はアイヌ戸数六、男一四・女一七、寄留人平民男二六。同八年村名表記が留別に改まる(根室支庁布達全書)。同一九年振別村から戸長役場が当村に移され、留別村外四ヶ村戸長役場となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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