「るえき・るやく」とも。律令制で歳役(さいえき)の10日をこえて延長して使役する制。30日を限度とする。唐制にならっているが,大宝令には規定がなく,養老令の規定も現実には実施されなかった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…その存在は幕府創設後かなり早くから認められるが,1635年(寛永12)に規則が初めて成文化された。構成員の中心は寺社,町,勘定の三奉行で,これに大目付,目付が審理に加わり,勘定所からの出向者を主とする留役(とめやく)(書記)が実務を担当した。初期には老中も出席したが,1660年代(寛文年間)ごろに寄合(会議)が式日(しきじつ),立合,内寄合(うちよりあい)の3種に分かれて,老中は式日にのみ出座することになり,さらに1720年(享保5)からは月1回出座となった。…
…この間の食料は支給されず,自弁が原則であった。政府が必要とする場合には,留役(りゆうえき)といってさらに30日間使役することが認められていた。留役に対しては食料が支給されるとともに租と調が免除された。…
※「留役」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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