畜生道(読み)チクショウドウ

精選版 日本国語大辞典 「畜生道」の意味・読み・例文・類語

ちくしょう‐どうチクシャウダウ【畜生道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 仏語。六道の一つ。悪業の報いによって導かれた畜生の世界、またはその生存の状態。畜生。畜生界。畜趣。
    1. [初出の実例]「第三明二畜生道一者、其住処有レ二。根本住二大海一、支末雑二人夫一」(出典:往生要集(984‐985)大文一)
    2. 「我は又はかなくも畜生道(チクセウだう)に落行ば」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)
  3. ② 道徳上許しがたい色情の世界。すなわち、肉親の間での性関係。また、男色を売る境涯。
    1. [初出の実例]「ちく生道に落しとて、私がとがでもなく、尤おまへのとがでもなし」(出典:浄瑠璃・津国女夫池(1721)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の畜生道の言及

【六道】より

…業によって趣き住む所なのでこれを六趣(ろくしゆ)ともいうが,六道は悪趣ともいって苦の世界である。すなわち天道,人(にん)(間)道,修羅道,畜生道,餓鬼道,地獄道をいい,このうちとくに畜生道,餓鬼道,地獄道を三悪趣(さんなくしゆ)(三悪道)という。天道は天人の世界で人間の世界の人道より楽多く苦の少ない世界であるが,天人にも死苦があり,死に先立って五衰をあらわす。…

※「畜生道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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