畜類奴(読み)ちくるいめ

精選版 日本国語大辞典 「畜類奴」の意味・読み・例文・類語

ちくるい‐め【畜類奴】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「め」は接尾語。感動詞的に用いる )
  2. 自分の心を迷わす女性に対していう語。
    1. [初出の実例]「こちらの比丘尼がおれを見て、アレいっそにこにこと愛敬がこぼれるよふだ。畜類(チクルイ)め」(出典滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)四)
  3. 仲のごくこまやかな男女状況に対して、やきもち半分にけなしていう語。
    1. [初出の実例]「ちくるいめら、しげりくされ」(出典:洒落本・南閨雑話(1773)馴染の体)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android