異常危険準備金(読み)イジョウキケンジュンビキン

デジタル大辞泉 「異常危険準備金」の意味・読み・例文・類語

いじょうきけん‐じゅんびきん〔イジヤウキケン‐〕【異常危険準備金】

地震大火台風などによる保険金支払いの巨額化に備えて、損害保険会社契約者から受け取った保険料から一定割合を積み立てる準備金

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

保険基礎用語集 「異常危険準備金」の解説

異常危険準備金

損害保険会社の担保する危険が規則的に発生するときは、普通責任準備金積立のみで十分ですが、実際には危険発生の確率はきわめて不規則であり、台風、地震、大火等による異常災害が発生した場合には、普通責任準備金のみでは負担しきれないような巨額な保険金の支払を要すことがあります。このような巨額な支払に備えて損害保険会社が、毎決算期に保険種類ごとに収入保険料の一定割合を責任準備金の1つとして積立てるものです。

出典 みんなの生命保険アドバイザー保険基礎用語集について 情報

世界大百科事典(旧版)内の異常危険準備金の言及

【責任準備金】より

… なお生命保険の責任準備金には,保険料積立金と未経過保険料準備金,さらに保険種類によっては危険準備金が含まれる。【松田 喜義】
[損害保険会社の責任準備金]
 これは普通責任準備金と異常危険準備金に大別される。普通責任準備金は,決算期末に保険期間が終了していない保険契約の保険料のうち未経過期間に対応する未経過保険料と,初年度収支残(当年度に収入した保険料からその契約の保険金,事業費を控除した額)のいずれか大きいほうを保険種目ごとに積み立てるものである。…

※「異常危険準備金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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