病は気から(読み)ヤマイハキカラ

デジタル大辞泉 「病は気から」の意味・読み・例文・類語

やまいから

病気は、その人の心の持ち方しだいで軽くもなるし、また重くもなるということ。

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精選版 日本国語大辞典 「病は気から」の意味・読み・例文・類語

やまい【病】 は=気(き)から[=気(き)より]

  1. 病気は気の持ちようで、重くもなるし軽くもなるということ。病は気一つ。
    1. [初出の実例]「家内が勇むきほひにつれて、諸病はきより本服の」(出典:浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)相の山)

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ことわざを知る辞典 「病は気から」の解説

病は気から

病気を起こすも治すも、気の持ちよう一つである。

[使用例] 彼女には、お恵さんの弱りも、失望し、落胆した心から出るとほか思えなかった。「病は気から」ということさえもある[宮本百合子加護|1920]

[解説] 「気」とは本来漢方医学でいうところの根源的生命力を指します。「太平記―二五」には「諸病は気より起る事にて候へば」とあり、医師が「気」を収めるための処方を述べていて、そうした「気」の用法をとどめています。その後「気」は、今日でいう「気持ち」の意に解されることがもっぱらとなり、それに伴ってことわざとしての定着をみました。

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