癇癪筋(読み)カンシャクスジ

デジタル大辞泉 「癇癪筋」の意味・読み・例文・類語

かんしゃく‐すじ〔‐すぢ〕【××癪筋】

癇癪を起こしたときにこめかみなどに浮き出る血管の筋。
歌舞伎隈取くまどの一。癇癪を起こしている形相を表す。時代物立敵たてがたきなどに用いる。癇癪隈。

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精選版 日本国語大辞典 「癇癪筋」の意味・読み・例文・類語

かんしゃく‐すじ‥すぢ【癇癪筋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 癇癪を起こしたとき、顔面、特に額にあらわれる血管の筋。
    1. [初出の実例]「ぢりぢりと肝癪筋を額に現はしながら」(出典:其面影(1906)〈二葉亭四迷〉九)
  3. 歌舞伎の隈取(くまどり)一種。癇癪を起こしている心持を表わしたもの。時代物の立敵(たてがたき)などに用いる。癇癪隈。

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