癌告知(読み)がんこくち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「癌告知」の意味・わかりやすい解説

癌告知
がんこくち

癌の患者病名を告げること。インフォームド・コンセントの必要性が叫ばれているが,賛否両論がある。これまで日本では,本人には「知らせない」ことが主流であったが,欧米では患者の権利宗教の違いなどから告知することが一般的である。近年,日本でも少しずつだが,癌を告知する方向になりつつある。もし,自分が癌になったら,という調査結果でも,「知らせてほしい」との回答が半数を占めている。その背景には癌の治癒 (ちゆ) 率が高まってきていることがあげられる。特に,早期胃癌子宮癌乳癌手術などでは本人の承諾を得るために告知することが多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android