化学辞典 第2版 「発火温度」の解説
発火温度
ハッカオンド
ignition temperature
自然発火温度,発火点,着火温度ともいう.可燃性物質を空気と接触した状態で,これに火炎などで点火することなく,外部より加熱した場合に,自然発火(自己着火)を起こす最低温度.発火温度は同一試料でも,各種の実験条件によって影響されるので,その物質特有の値ではない.高速ディーゼル燃料では発火温度が低く,発火性がよいことを要求されるが,この性質はセタン価で表示される.一方,ガソリンは発火温度が高く,火花などでの着火性のよいことが要求され,この性質はオクタン価で表示される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報