発見記念碑(読み)はっけんきねんひ

世界の観光地名がわかる事典 「発見記念碑」の解説

はっけんきねんひ【発見記念碑】

ポルトガルの首都リスボンの市街西部、ベレン地区のテージョ川川岸に建つ、ポルトガルの大航海時代を記念したモニュメント。ポルトガルの大航海時代に重要な役割を果たしたエンリケ航海王子(1394~1460年)の500回忌を記念して、1960年に建設された。15世紀のポルトガルやスペインの探検家が用いた、3本のマストの小型帆船(キャラベル船)の船首をモチーフにしたコンクリート製の構造物で、船首にはエンリケ王子の彫像が、その後ろに、インド航路発見したヴァスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama、1469頃~1524年)や、初の世界一周を成し遂げた艦隊を率いたマゼラン(Ferdinand Magellan、1480?~1521年)のほか、天文学者や宣教師らの彫刻が続いている。ヴァスコ・ダ・ガマは1497年7月8日に、この場所からインドに向け船出した。このモニュメントの内部にはエレベーターが設置され、展望室に上ることができる。また、モニュメント前の広場には、世界地図と各地が発見された年号が刻まれた大理石のモザイクがある。この世界地図には、日本の発見の年として、ポルトガル船が豊後(現在の大分県北部)に漂着した1541年が記されている。近くにベレンの塔がある。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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