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発達課題 はったつかだいdevelopment task

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

発達課題
はったつかだい
development task

人が年齢に応じた発達段階において達成すべき課題。アメリカ合衆国教育社会学ロバート・J.ハビガーストが,著書『人間の発達課題と教育』Human Development and Education(1948)において提唱した。発達課題が達成されると健全な発達が遂げられるが,失敗するとその後の発達に支障をきたす危険があるとする。1930年代にアメリカ中産階級の子供の発達像を分析し,(1) 身体成熟(生物学的基準),(2) 社会の文化的圧力(社会・文化的基準),(3) 個人的な動機や価値意識(心理学的基準)に基づいて,乳幼児期,児童期,青年期,壮年期,中年期,老年期の六つの発達段階において達成すべき発達課題があることを具体的に示した。学校教育だけでなく,学校教育後の社会教育の分野を中心に研究が行なわれていた生涯教育の必要性も理論づけた。その後も,精神分析学者のエリク・H.エリクソンらによって類似の概念が提言されるなど,発達課題は発達心理学教育社会学の発展にも大きな影響を与えた。

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