白まかす(読み)シラマカス

デジタル大辞泉 「白まかす」の意味・読み・例文・類語

しらま‐か・す【白まかす】

[動サ四]
興をさまさせる。
山里の心の夢に惑ひ居れば吹き―・す風の音かな」〈山家集・下〉
勢いをくじく。しりごみをさせる。しらます。
矢種やだねを惜しまず散々に射ける間、寄せ手少し射―・されて」〈太平記・八〉

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精選版 日本国語大辞典 「白まかす」の意味・読み・例文・類語

しらま‐か・す【白かす】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 ( 「かす」は接尾語 )
  2. 興をさまさせる。
    1. [初出の実例]「山里の心の夢に惑ひをれば吹きしらまかす風の音哉」(出典:山家集(12C後)下)
  3. 相手の勢いをくじく。衰えさせる。しらむ。しらます。
    1. [初出の実例]「敵、魚鱗に懸破らんとすれば、御方鶴翼(かくよく)に連なって射しらまかす」(出典保元物語(1220頃か)中)
  4. 刃物の切れあじを鈍らせる。しらむ。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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