魚鱗(読み)ギョリン

デジタル大辞泉 「魚鱗」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐りん【魚×鱗】

魚のうろこ
うお。さかな。
兵法で、陣立ての一。魚のうろこの形のように、中央部を突出させて、人の字形に配置した陣形

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精選版 日本国語大辞典 「魚鱗」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐りん【魚鱗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 魚のうろこ。また、うお。
    1. [初出の実例]「或東関之雲外、烏合之群悉集秋霜、或西海之波上、魚鱗之陣皆争暁月」(出典左記(1180か))
  3. 陣形の一つ。魚のうろこの形のように、中央を突出させ、人の字形にしたもの。魚(ぎょ)。→鶴翼(かくよく)
    1. [初出の実例]「敵、魚鱗に懸破らんとすれば、御方鶴翼に連なって射しらまかす」(出典:保元物語(1220頃か)中)
    2. [その他の文献]〔漢書‐陳湯伝〕
  4. 書で、筆法の一つ。
    1. [初出の実例]「王羲之有懸針・垂露・回鸞・返散・銀鈎・銕画・魚鱗・虎爪之八様」(出典:異制庭訓往来(14C中))

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百科事典マイペディア 「魚鱗」の意味・わかりやすい解説

魚鱗【ぎょりん】

(1)魚の(うろこ)。(2)軍事用語としては陣だての方法の一つ。中央部を進出させる形を魚鱗の並ぶさまに見立てたもの。鶴翼(かくよく)の反対

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