日本歴史地名大系 「白岩山古墳」の解説
白岩山古墳
しろいわやまこふん
[現在地名]武雄市武雄町永島
武雄盆地の西側に独立丘状を呈する白岩山(四四メートル余)西北端の一峰の頂上に築成されている。古墳時代後期、七世紀後半頃のものと推定される。昭和四九年(一九七四)に調査が行われた(「武雄市白岩山古墳」新郷土・昭和四九年八月号)。
墳丘の径二六・五メートル、高さ二・五メートル余りの円墳で、墳丘は自然の地形を利用し、わずかばかり盛土が施されているにすぎず、墳頂部で厚さ一・二メートル。内部主体は、墳丘中央の基盤層を形成している砂岩をえぐって造成された岩槨である。岩槨内に粘土をはって主体部を構成。主軸は東北―西南の方向をとり、上縁の長さ四―三・七メートル、幅二・三―一・九メートル、西南のほうが広くなっている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報